親子間売買でリースバックに成功した大阪市の事例
こんにちは。丸の内AMSの小野です。
9月半ばに差し掛かり、やっと朝晩涼しい風が吹くようになりましたね。気付けば今年もあと4か月。早いですね。
さて、今回は先日、親子間売買でリースバックをすることができた、大阪市の笹山さん(仮名)のお話です。篠山さんにご相談をいただいたのは、約半年前の3月頃でした。
笹山さんを悩ませていたのは、所有していた不動産を担保に、事業用融資としてお借り入れされていた資金の返済でした。
大阪で運送業を営んでいた篠山さん。年々人手不足の業界です。仕事は順調で、休みも返上して働いていた程でした。しかし、その仕事中に事故に遭ってしまい、しばらく仕事を休業せざるを得なくなりました。
幸い、命に別状はなく5ヶ月程度で退院できたのですが、その間の収入はもちろんゼロに。気づけば借入金の返済を4ヶ月滞納してしまっていました。
自宅に戻ると、金融機関からの手紙が何通も届いていたそうです。慌てて中を見てみると、「期限の利益の喪失」、「一括返済の請求」という文字が並んでいました。
驚いた篠山さん。すぐに金融機関に電話をしたところ、「あと2か月以内に一括での返済を行わなければ、競売へ法的手段をとる」との一点張りで、全くこちらの話を聞いて貰えなかったそうです。事故で5ヶ月も休業していた篠山さんです。健康に仕事をしていたとしても、一括返済など、今すぐできる訳がありません。
どうしたらいいか分からずインターネットで必死に検索したところ、リースバックという言葉を知り、当社のホームページに辿り着いてお電話をくださったそうです。すぐにご来社していただき、篠山さんのお話を聞きました。
笹山さんの希望は「リースバックをしてこのまま自宅で事業を続けていきたい」という強い希望でした。
そこで、すぐにリースバックができるか確認。
確認した結果、篠山さんのご自宅は大阪の中でも価値の高いエリアにあったため、売却をすれば借入金を全額返済できるほどでした。
そのため、十分にリースバックは可能だと判断できそうです。しかし、さらによく確認すると、篠山さんのご自宅の前の道路は道幅が狭く、いわゆる“但し書き道路”と呼ばれるものだったのです。
但し書き道路とは、役所に申請して許可が下りれば建物の再建築が可能になる道路です。一般的にこの道路に接して建築されている建物はどうしても不動産としての評価が低く見積もられてしまいます。
この結果には、私も篠山さんも肩を落としました。
もう売却しか手はないのだろうか・・・?
そんな時、篠山さんには社会人1年目になる娘さんがいた!と思い出し、急遽、“親子間売買”を提案しました。
娘さんの同意がとれるのか・・・?勤続年数の問題もある・・・。と半ばダメ元を覚悟しての提案でしたが、幸い、娘さんも全面的に協力してくださり、最後の望みを信じて、いつも親子間売買で協力してくださっている金融機関へ打診をしました。
結果は・・・貸付承認!!
笹山さんを連帯保証人とする条件がつきましたが、売却だけは避けたかった篠山さんです。条件も快諾してくださり、先日ついに競売を回避し、親子間売買でご自宅と仕事場を守ることができました!
本当に本当に喜んでくださり、この日を迎えることができて私も本当に嬉しかったです。正直、一時はもう諦めるしかないのか・・・と思った瞬間もあったほどです。
今回のように、リースバックが不可能だった場合でも、親子間売買で住み続けられる可能性があります。私たちは最後のタイムリミットまで、“一番の希望”を叶えるために、一緒に頑張ります。
諦めずに、是非ご相談ください。