優先するのは、手元に残すお金?家賃?住み続けられること?
こんにちは、リースバック専門相談員の小野です。
今回は先日、無事にリースバックされた方のお話です。
リースバックとは、簡単に言いますと、自分の家を売却して、
そのまま自宅に家賃を払いながら住み続けられることです。
埼玉の滝口さんは、自営で美容院を営業しておりましたが、
仕事の良い時と悪い時の波があり、今年に入ってから収入が落ちてしまいました。
自宅では、お子さんが2人おり、長男さんの大学入学で大きなお金を使ったばかり。
先行き不透明感が頭をもたげ、手元に現金が欲しいと思うようになりました。
そんなとき、たまたまリースバックという方法があるのをインターネットで見て、
「これなら自宅を売っても引っ越さなくて良いし、手元にお金を残せる」と思ったそうです。
実際、今まで頑張って住宅ローンを払って来たため残債額は少なく、
売却した場合、多くのお金が手元に残せそうでした。
あとは、月々の家賃の設定をどうするかでしたが、
投資家さんとの家賃交渉は、かなり難航しました。
というのは、売る側と買う側によって、考え方が違うからです。
滝口さんは、なるべく高く売って、家賃は安い方が良い。
しかし、投資家さんは、なるべく安く買って、家賃は高くもらいたい、と考えています。
ここに、希望のギャップがあるのです。
売却価格が高ければ家賃も高く、売却価格が安ければ家賃が安い。
そこを、どのラインで双方納得し合うか。
これは、お互いにお話合うしかないのですけども、
滝口さんも投資家さんも歩み寄ってもらって、
なんとかリースバックできることになりました。
このことから、リースバックが成功する方は、
やはり考え方が柔軟な方が多いなと思います。
お家の売却代金や家賃ともに譲れない!となると、
協力してくれる投資家がなかなか見つからず、リースバックが果たせないことに
つながりかねません。
さて、その滝口さんは、無事に売却金額を手にされて、
運営資金と教育資金とに分けて、苦境を乗り越えたようです。
数年後、大学を卒業した長男さんがご自宅の買い戻しも検討しているようですから、
可能性の広がるリースバックのお話ですね。