期限1日前の逆転リースバック(その2)
リースバック相談員の浜崎です。前回のつづき になります。
鈴木さんから事情を聞き、私はすぐに債権者へ連絡を取りました。
債権者の回答は全額返済するのであれば競売の入札期間中なら取り下げに応じる
というものでした。しかし、その時点で競売の入札期間はあと4日しかありませんでした。
しかも土日を挟むので実質残り2日でした。
鈴木さんにはリースバックを成功させるためには、
今回いろいろな手続きを後にしてもOKな投資家が見つかることが
大前提なので、成功するかどうかは分からないことをお伝えしました。
鈴木さんにも、もうこの段階に至ってはダメもとなので、
すべてお任せしますとおっしゃっていただきました。
そこから、怒涛の早さで動きました。
今回のイレギュラーな条件に協力してくれる投資家を探しつつ、
売買のための調査と契約書類の作成をスタッフ総出で行いました。
2日以内にリースバックに協力してくれるとなると
現金購入しか間に合わないので、全ての投資家が対象になるわけではありません。
限られた投資家の中から、さらに通常は事前にいろいろ調査すべきことを
すべて後回しにしてくれる方を見つけるのは困難を極めました。
そして残りあと2日となった日の夕方、何とか協力していただける
投資家が見つかったのです。
今回は残債務に対して鈴木さんの自宅の市場価値が
高かったことが幸いしました。市場価値が低い場合、投資家のリスクが
高まるので協力をいただけなかったと思います。
鈴木さんに投資家が見つかったことを連絡すると、驚きの声をあげられた後、
受話器の向こうで号泣される声が聞こえました。
そして落ち着いた鈴木さんからは何度も何度も感謝のお言葉をいただきました。
その後、すぐに契約を行い、決済を入札日最終日に無事完了することが出来ました。
まさに、鈴木さん達と私たち全スタッフと投資家や司法書士みんなでつかんだ成功でした。
現在、鈴木さん達は今まで通りに自宅に住みながら、
信者の方々に説法会を行っています。
決済後、後回しにした事務手続きにお伺いした際には、
信者の方からもたくさん感謝の言葉をいただきました。
鈴木さんの自宅は、そこに集う信者の方の心のより所でもあったのです。
私も長くリースバックの仕事をしていますが、
これだけギリギリでの成約はあまりありません。
今回はそれだけ、無事完了した時の喜びも大きかったです。
今回は無事に間に合いましたが、おそらくあと1日でも相談が遅かったら、成功できなかったと思います。少しでも不安があるときは、見ないふりをせず、すぐに相談されることをお勧めします!
おわり
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