無期限で住み続けたいという希望を叶えるために
こんにちは。リースバック専門相談員の小野です。
今年も早いもので残すところあと2週間となりましたね。当社でも、先日忘年会がありました。当社では毎年、漢字一文字でそれぞれの意気込みを表し、今年の反省と来年の抱負を発表する機会を設けています。
来年へのやる気が今から増したと同時に、残り2週間悔いの残らないよう、1日1日をしっかり過ごそうと改めて思える素敵な機会となりました。体調にも気を付けて、仕事納めまでしっかり元気に頑張ります!
さて、今回はリースバックを希望でご相談にこられた高野さん(仮名)のお話です。
高野さんはご夫婦でお住まいでした。一人息子さんは既に独立されており、息子さんは自身も東京で家庭を持っている状況でした。
高野さんご夫妻は現在70歳台。収入は年金のみで、生活資金がなくなってきていることから、「①生活資金の確保」と「②現在のご自宅に住み続けたい」という希望をお持ちでした。
高野さんは、実は当社にご相談に来られる前に、既に他社でご相談されていらっしゃっいました。しかし、他社で出された条件に最終的に同意ができなかったため、ダメ元でも他のところの話も聞いてみたいと考え、当社にご連絡をくださったそうです。
高野さんがどうしても納得できなかった“条件”とはなんだったのか?
売却価格?
月々の家賃?
正解は“リースバックで住み続けられる期間”でした。
売却価格も月々の家賃も、提示された価格は納得できるものだったそうです。しかし、リースバック可能期間は“3年間”。3年経過したのちには退去してほしい、という条件だったそうです。
そもそもリースバックを検討した理由が、「①生活資金の確保」「②今の自宅に住み続けること」だった高野さん。他社で出された、売却価格と月々の家賃額に関しては、十分納得できるものだったそうですが、“住み続ける”という希望が“たった3年間しか叶わない”、という点に最後まで納得ができず、なかなか同意をすることができなかったそうです。
何度もその業者さんとお話をされたそうですが、「期間は最高で3年間しか無理、他社も同じような条件ですよ」という言葉から、半ば諦めでその条件をのもうと考えていたそうですが、そんな中、当社からのお手紙が届き、一度相談してみようと考え当社にご連絡をくださったそうです。
現在、高野さんは当社で無事に投資家さんが決定し、今月内での決済に向けて急ピッチで日程調整を行っている状況です。
結果的に最初にご相談された業者さんの条件と比べ、売却価格は100万円上がり、その分高野さんが月々に支払う家賃は4万円程増加することになりました。しかし、それでもリースバック期間は無期限であること(2年間ごとに賃貸借契約を継続していく契約)が決定打となり、この条件でリースバックを行うことになりました。
生活資金の確保と同じくらい、もしくはそれ以上に“住み続ける”ことに拘りをもっていた高野さん。ダメ元で当社に話を聞きにきてくださったお陰で、2つともの希望を叶えることができ、とても喜んでくださいました。
もちろん、投資家さんの中には短期転売が目的で、リースバック期間を区切って条件を提示される方もいらっしゃいます。しかし、逆に長期保有を目的として、期間を区切らない条件で承諾して頂ける方も数多くいらっしゃいます。
当社では、最初にお会いした際に、出来る出来ないは別として必ず“1番の希望条件”を詳しくお聞きしています。そして、まずはその条件で投資家さんを探します。
チャレンジする前から、出来ることの可能性を狭めてほしくないからです。そして、同時にじっくりお話をすることで、本当の希望と当社が投資家さんを探す際の条件との相違が生まれることを極力避けるためです。
実際、これは少し厳しいかもしれないな~と内心では思っていた条件でも、トントン拍子に投資家さんが決まったことが何度もあります。以前にこのブログでも書きましたが、“同郷だから”という理由で難しい条件でも協力したいと手を挙げてくださった投資家さんもいらっしゃいます。“リースバック”という手法には本当にたくさんの可能性があります。
ダメ元かもしれないな~と思っても、一度相談してみることで見つかる可能性があるかもしれません。諦めてみる前に、是非当社にご相談にきてください。
おわり