定年後の暮らしを見つめ、負担を減らした方のリースバック
こんにちは。リースバック専門相談員の小野です。
「いしやーきいも、おいも♪」私の住んでいる地域でもお馴染みのこのメロディーが聞こえてくるようになりました。気温もすっかり下がってきて、いよいよ冬の気配を感じている今日この頃です。
さて、今日は、定年目前でリースバックをされた方をご紹介します。
定年後も住宅ローンの返済が続く方、お子さんの教育費のことを考えられている方
の参考になれば、と思います。
石田さん(仮名・57歳)は奥様、娘さん二人の4人家族でした。
長女は既に社会人として独立しており、
現在はご夫婦と高校2年生の娘さんの3人で自宅に住まれていました。
石田さんは後3年で定年退職という状況。
退職金もそれなりに出る会社にお勤めでしたが、娘さんが4年生大学へと
進学すれば、卒業前に定年退職を迎えてしまう状況でした。
幸い、住宅ローンは今まで滞納したことはありませんでしたが、
期間30年で組んでいたため、定年退職時でも700万円程度の残債が残る計算でした。
堅実に貯金もされていたため、予定通り退職金が出ればなんとか大丈夫だろう、、
という状況でしたが、娘さんが独立するまでは、
できるだけ手元にお金を残しておきたい!
先のことを考えると、そんな想いが強くなったそうです。
しかし、自宅を売却して現金を手元に残すにしても、娘さんは来年受験生です。
そして、自分たちも今すぐに引っ越すなどの手段はあまり現実的に考えられなかったそうです。
今ではなく、定年退職間近になって考えた方がいいんじゃないか?
そんなことも考えられたそうですが、できるだけ前もって備えておきたい、
という気持ちが強く、インターネット等で色々と良い方法がないか検索されたそうです。
そんな中で、“リースバック”という手法があることを発見し、
当社にお電話されたとのことでした。
石田さんとは、リースバックを行うと、
通常売却よりも価格が低くなる可能性が高い(通常売却の方が手元に残る資金は多くなる
可能性が高い)という点について、とことんお話をしました。
石田さんの場合、今すぐに資金が必要な訳ではなく、初めのお話では優先されたいのは、
『手元に資金を残す>住み続ける』 という印象が強かったからです。
リースバックのメリット、デメリットをきちんとご理解頂いた上で、
石田さんはリースバックを希望されました。
石田さんがリースバックを選択する理由は4つありました。
①先を見据えて今から準備しておきたい |
②資金的に余裕を持つことで、来年受験の娘の大学選択に余裕をもって背中を押してあげたい |
③娘さんが巣立ったら、今の家は広すぎるので、もう少し狭いところに引っ越したい。 (今の家にはあと数年住めれば十分) |
④定年退職後のローン返済に不安がある。今のうちに売却してゼロにしておきたい。 |
幸い、すぐに購入してくださる投資家さんも見つかり、
1ヶ月足らずでリースバックを行うことができました。
ほぼ希望通りの資金が手元に残り、今後の生活の見通しがしっかり立ったことで、
生活に少しゆとりを持つことができたそうです。
娘さんも志望校合格に向けて今から予備校に通い、毎日頑張っているそうです!
今回は、定年退職を見据えたリースバックの事例でしたが、実際、
定年退職後も返済が続く形で住宅ローンを組まれている方は少なくありません。
完済時年齢79歳まで可能としている金融機関もあり、
むしろ石田さんのような方が大多数ではないでしょうか。
近年は、終身雇用や退職金も確実ではない時代になってきています。
退職後のローン返済で苦渋を強いられるケースはこれから増加していく
可能性が高いことが予想されます。
事前に先を見据えて、住宅ローンを完済し、かつ手元に資金を残すことができ、
そのまま住み続けることができる、“リースバック”という手法。
老後の生活に向けて、余裕を持って臨むための“一つの選択肢”として
ご検討されてはいかがでしょうか。
おわり