リースバックも依頼する会社によって条件が違う!?
こんにちは。リースバック専門相談員の浜崎です。
先日、自宅でカラオケ喫茶をされていた方が、無事にリースバックを終えられたので、
この方のアンケートとあわせて、事例としてご紹介させて頂きます。
東京都にお住いの岸田さん(仮名)より。
岸田さんは個人タクシーを30年以上続けてこられ、
現在は自宅1階と駅前ビルでカラオケ喫茶を経営しています。
また、年金等で毎月18万円の収入があり、事業資金として
日本政策金融公庫から借りている450万円の借金のみありました。
ご主人も奥様もともに80代で、最近、ご主人は脳梗塞を発症し、
歩行が不自由になり、奥様はガンが見つかりしばらく入院しました。
岸田さんは自分たちが亡くなった後は、自宅を子供たちに残してやりたい
という希望をお持ちでした。
しかし、もう独立しているお子さん達は、30年も前に建てられた家を相続
することを拒否しており、最終的に岸田さんご夫妻の終の棲家にすることにしました。
ところが、今度は岸田さんの奥様がガンで入院したので、
カラオケ喫茶の営業が停止し、家計が一気に苦しくなりました。
最初は年金等も使いながら何とか支払いを続けていましたが、
毎月の支払いも大変なので、岸田さんはリースバックで手元資金を
捻出しつつ、自宅に住み続けたいと思うようになりました。
まずは、当社とは別の会社にリースバックの見積もりを取られた
岸田さんは、その会社が最初に提示したリースバックの条件が、
査定後に悪くなっていることに気づきました。
売却はやむを得ないとしても、その条件が当初より大幅に
下げられることに不信を抱かれ、当社にお問い合わせ頂きました。
岸田さんの希望は、妥当な金額で自分たちが2人とも亡くなるまで、
リースバックしてもらいたいという事だけでした。
岸田さんのご自宅には事業資金の抵当権が設定されており、
ローンの残額は約450万円でした。
ローンの残額はそう多くは無いのですが、ご自宅は昭和58年築で、
建物の価値が無いだけでなく、2階建で登記しているにもかかわらず、
実際は3階が存在する等、順法性に問題があるご自宅だったので、
土地の価値だけで評価をする必要がありました。
まずは、協力してくれる投資家をすぐに探すとともに、
岸田さんたちが無理なく賃貸できるよう、条件面の交渉等を行いました。
そして、興味を持っていただいた何人かの投資家と面談し、
その中から岸田さんの思いに賛同してくれた方に協力をお願いすることになりました。
リースバックでは数年後に買い戻しを希望することが多いですが、
岸田さんの希望により買い戻しはせず、出来るだけ家賃も抑えてもらえました。
その結果、無事にリースバックが完了し、当面の当面の病気の治療費や
生活資金を手元に残すことが出来ました。
決済後、岸田さんから現在の暮らしについて連絡を頂きました。
今、岸田さんは、長年住み慣れた家で、少しでも奥様が長生きできるよう、
抗がん剤治療を続けています。
そして、遠くに住んでいるお子さん達も時々様子を見に来られ、
大切な時間を一緒に過ごしているそうです。
岸田さんの穏やかな声に、私もほっとし、お手伝いできて良かったと
思いました。
おわり