レストランのリースバック

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みなさんこんにちは。リースバック専門相談員の新井です。

まだまだ肌寒い日や時間帯もありますが、

日中はポカポカと暖かくいよいよ春がやって来たという感じでしょうか。

花粉症の方はちょっと辛い時期ですよね。

 

 

さて今日は、今から約2年前にリースバックのお手伝いをしたKさんの

解決事例を紹介します。

 

 

「なんとか、リースバックをお願いしたい」

「最終的には買戻したい」

 

 

2年前の春、Kさん夫婦から熱く言われたこの言葉が今は懐かしいです。

 

 

Kさん夫婦は大阪市内の一等地でオシャレな洋食屋さんをしていました。

 

 

立地もよく、ランチ時にはお店の中は満員で賑わっており、

とてもお金に困っているようには見えません。

 

 

1階がお店で2階、3階はKさんご家族の住まいになっている、

いわゆる店舗付住宅です。

 

 

何故、Kさんはリースバックが必要になったのでしょう?

何故、お金に困る事態になったのでしょう?

 

 

それは、ご主人が知人に持ちかけられた“副業”が原因となりました。

世間でよくいう投資の話でした。

 

 

海外に新しく展開する新聞会社を立ち上げるという話で、

投資をすれば数倍になってお金が返ってくるというお話だったそうです。

 

 

その知人の方は古くからの親友で、今までもちろん騙された事もなく

Kさんも信頼していました。

 

 

出資して3ケ月で必ずお金は戻ってくるという事で、

短期ならとKさんはお店の売上、自己資金の8割近くを投資したのです。

 

 

ですがお金は一切返って来ず、知人からは

「立ち上げに失敗したらしい。申し訳ない」という言葉を最後に音信不通になったのです。

 

 

これを皮切りにお店も生活も資金繰りに追われるようになり、

ついに住宅ローンの返済が出来ない事態にまで追い込まれてしまったのです。

 

 

当社へ相談に来られた時には競売の一歩手前。

あと1週間遅ければ、競売にかけられていた事でしょう。

 

 

相談に来られた頃のKさん夫婦は疲弊されていて、騙されたという思いから

悔しさを滲ませておられました。

 

 

「どうしても大切なお店と家を手放したくない。」

「なんとかリースバックで解決してもらえないでしょうか?」

「最終的はまた買戻したい」

 

 

Kさん夫婦は必死に私に想いを伝えてくれました。

 

 

一等地であるがゆえに価格が高額であったり、

限られた時間の中での金融機関との交渉と、非常に難しい内容でしたが、

無事にリースバックは成功。

 

 

そして約2年近く、お家賃を払いながら、

お店の営業に生活にと頑張って来られたKさん家族でしたが、

ようやく終止符が打たれました。

 

 

当時、就職したての息子さんが融資を受けられるようになり、

無事、買戻しをしていただける事になりました。

 

 

この春、大切なお店と自宅が再び家族の元に返って来ました。

 

「本当にありがとう」

 

Kさんご家族の幸せそうな笑顔に私も胸が一杯です。

 

 

当初、一旦リースバックが出来た時にもご馳走になりましたが、

また、特等席でのランチにご招待していただきました。

今回は何をご馳走していただこうか、今から楽しみです。(笑)

 

 

この春からも沢山の「ありがとう」をもらえたらと思います。

 

 

おわり

 

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