リースバックとは
- リースバックとは、現金を受け取り、そのまま自宅に住み続ける方法です。
- リースバックとは(セール&リースバックとも言います)、「不動産を売却(セール)して、そのまま借り戻す(リースバック)」というシステムです。
つまり、「家を売却する→同時に賃貸契約を結ぶ→そのまま家賃を支払いながら住み続ける」ということです。
家の売却金額を受け取ることができ、かつ、住み続けることができるので、「今すぐお金が必要」、「事業資金が必要」、「住み続けながらローンや税金の支払いから解放されたい」、「老後のために資金がほしい」というご希望をお持ちの方にはぴったりな不動産の活用方法です。
1.リースバックとは
リースバックとは、現金を受け取りながらそのまま自宅に住み続けることができる画期的なシステムです。(セール&リースバックとも言われています。)
受け取った現金の使い道は自由ですので、職業、年齢、性別に関係なく活用する人が増えています。
リースバックは、まず、自宅を当社または投資家に一度売却して、現金を受け取ります。それと同時に賃貸契約をしてそのまま家賃を支払いながら住み続けます。つまり、賃貸マンションやアパートと同様に賃貸不動産として住んでいただくということです。
期間はとくにありませんので、家賃を支払っていただいている限りは住み続けることができます。
リースバックの対象物件は、自宅だけでなく、店舗、自社ビル、工場など商業目的の不動産でも利用可能です。事業資金や運転資金を捻出しながら、その場で事業を続けることが可能になります。
また、将来的に「買い戻し」ができるのもリースバックの特徴です。「買い戻し」とは、一度リースバックで売却した自宅を、ご自分、または、ご家族の名義で再度購入することです。例えば、お子さんが就職して住宅ローンを組むことができるようになった際に、お子さんの名義で買い戻す例が多くあります。
リースバックは、賃貸物件として借りて住み続けるため、毎月の家賃が発生します。
■家賃の決め方
家賃は、お客様がいくらでご自宅を売却するかによります。
年間の家賃は売却金額の6%~(=利回り)となり、それを12か月で割った金額が月々の家賃になります。
例)900万円で売却、利回り6%の場合
900万円×6%÷12か月=4万5千円(月々の家賃)
また、リースバックには、次のような条件があります。ただし、条件と言っても厳しいハードルを越える必要はありませんのでご安心ください。
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条件① 安定した収入が必要
リースバックは自宅売却後に買主との間で賃貸契約をとりかわします。
月々の家賃を払うために安定した収入が必要です。正社員の必要はありません。年金やパート・アルバイトの方にもご利用頂いています。
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条件② リースバックを行うには名義人全員の同意が必要
リースバックは不動産の売却です。不動産の売却は、名義人全員の同意がなければ行えません。具体的には、契約書類等に署名・捺印が必要です。
相続や離婚などで、名義人と連絡が取れない、連絡を取りづらい等の事情がある場合はお知らせください。担当者がご協力します。
2.リースバックのメリットとデメリット
リースバックにはメリットとデメリットが存在します。決して良いことばかりではないということですね。ただし、デメリットといっても、”注意しておきたいこと”というものです。
それでは、まずは主なメリット5つを見ていきましょう。
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メリット①使い道自由な資金が一括で受け取れる
売却代金は一括で受け取ることが可能です。
その使い道は自由ですので、「老後資金として」「子どもや孫の教育資金として」「事業資金として」など、必要に応じてご利用ください。
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メリット②今の自宅に住み続けることができる
リースバックでご自宅を売却した後も、住み慣れたお家を離れることなく住み続けることができます。もちろん、リースバックをしたことはご近所の方に知られることはありません。
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メリット③住宅ローンや税金の支払いから解放される
住宅ローンが残っている場合、売却代金から完済することで、住宅ローンの返済義務から解放されます。また、所有者が変わることで、固定資産税の支払い義務からも解放されます。つまり、不動産を所有することで生じる「住宅ローン」「固定資産税」2つのストレスから解放されるのです。
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メリット④買い戻しが可能
将来的に買い戻すことも可能です。例えば、同居しているお子さんが新たに住宅ローンを組むことで、買い戻すことができます。
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メリット⑤店舗や工場でも利用可能
工場や、店舗兼自宅、事務所等についてもリースバックをすることが可能です。リースバック後も引き続きそのまま事業を継続することができるので、自営業者の方にもおすすめです。
「リースバックのメリット」の詳細はこちら
では、次にリースバックのデメリット(注意しておきたいこと)を紹介します。
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デメリット自宅の名義が変わる
リースバックは不動産の売却ですので、ご自宅の名義は新所有者に変わります。ご自宅を資産として将来お子さんに相続したいとお考えだった方にとってはデメリットと言えます。
ただし、リースバックをご活用された方の中には、買戻しをされる方も多くいらっしゃいます。同居しているお子さんが住宅ローンを組めるようになった段階で買戻しをされるケースが多いようです。
「リースバックのデメリット」の詳細はこちら
3.リースバックを活用するケース
リースバックは、次のようなケースで多く活用されています。
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老後資金のため
年金だけでは毎日の生活にゆとりがなく、不安を感じている方。
「老後資金のための活用事例」はこちら -
資金調達のため
事業資金、治療費、子どもや孫の教育資金など、急にまとまったお金が必要となり早く現金を受け取りたい方に。
「資金調達のための活用事例」はこちら -
親子間売買として
「子どものために家を残したい」、「買い戻すまで預かってほしい」といった希望をお持ちの方に。
「親子間売買としての活用事例」はこちら -
借金返済のために
不動産を所有することで発生する住宅ローン、固定資産税、マンションの管理費の支払いから解放されたい方、また、カードローンや事業資金を返済したい方に。
「借金返済のための活用事例」はこちら -
相続問題の対策のため
不動産は綺麗に分割できないため、相続時に揉める原因の一つです。あらかじめリースバックで現金化しておくことで、兄弟間、家族間での不要な揉め事を防ぐことができます。
「相続問題の対策のための活用事例」はこちら -
店舗・工場のリースバック
事業で使用している店舗兼自宅や工場をリースバックすることで、事業資金・運転資金などの資金繰りの改善と、その後の事業継続が可能になります。
「店舗・工場の活用事例」はこちら -
自社ビルのリースバック
オフィスとして所有している自社ビルもリースバックが可能です。ビル1棟まるごと、区分所有部分のみでも可能です。
「自社ビルの活用事例」はこちら -
その他のリースバック
リースバックは、リバースモーゲージと違い、厳しい条件はなく、また、受け取った現金の使い道は自由です。そのため、さまざまな場面でリースバックを活用することが可能です。
「その他の活用事例」はこちら
5.リースバックとリバースモーゲージの違い
リースバックと同様に現金を受け取る方法として、「リバースモーゲージ」があります。
両者を簡単に言うと・・・
リースバックは、
→お金はもらう・自宅は売る
リバースモーゲージは、
→お金は借りる・自宅は将来売る
では、主な違いを比較していきましょう。
以上のように、条件面で多くの違いがあります。ほとんどの場合でリースバックのほうが有利であると言えますが、「どうしても名義は変えたくない」といった事情がある場合はリバースモーゲージのほうが良いでしょう。
「リースバックとリバースモーゲージの違い」の詳細はこちら
6.よくある質問
リースバックについて、よくある質問とその答えをまとめました。
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敷金、礼金は必要ですか?
敷金は基本的に不要です。
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契約途中で引っ越してもいいですか?
基本的にいつ退去されても構いません。
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室内の備品が壊れた場合はどうするの?
原則、リースバックの場合は、ご自身で負担していただきます。
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退去時、現状回復費(リフォーム代)は必要ですか?
原状回復費(リフォーム代)は、余程大きな欠陥がない限り、費用を請求されることはありません。
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買戻しをするのに、期限はありますか?
事前に希望時期をお伝えください。可能なかぎり、希望にそった形で契約することになります。